バナナ茶漬けの味

東京でバナナの研究をしています

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年よかったもの

2018年よいと思ったものを列挙してゆきます。備忘録として…… ・2018年よかった新作映画、ベスト10を挙げるなら、 『ファントム・スレッド』 『ROMA』 『スリー・ビルボード』 『きみの鳥はうたえる』 『寝ても覚めても』 『君の名前で僕を呼んで』 『ア・ゴ…

日記(秋から冬にかけて)

映画や展覧会を観に行って、その行き帰りで音楽を聴いて、家についたらベッドにゴロンと横になって、いや~よかったなあ、すげえなあ、なんてつぶやいて、でだいたいそのまま、何がどうよかったのかきちんと言語化することなく生活に戻っていくのだけれど、…

日記(11月17日)

ネットフリックスで『バスターのバラード』というオムニバス西部劇を観た。パソコンの小さな画面でコーエン兄弟の新作が観られる時代だ。 すごく皮相的に言うと、死ぬことについての映画だった。 人は意外にあっさり死ぬし、うまく逃れたかと思いきや結局死…

日記(最近)

夏前くらいからいくつかの小説を読んで思っていたことがあるので、メモを残しておきたいです。世の中の文章は実感を伴ったものと実感を伴わないものに分けられるような気がしますが、今回は実感を伴った文章についてです。実感を伴わない文章ももちろん素晴…

日記(8月19日)

晴れ。涼しめ。 このところスティーヴン・ミルハウザーさんの『エドウィン・マルハウス』(河出文庫)を読み進めている。 少年が少年のことを語る伝記文学であるというところ。語られる対象であるエドウィン少年ではなく、むしろ語り手であるジェフリー少年…

梅雨の文

いやなこと 私は雨の日に外を出歩くのが好きじゃない。雨って、屋内から見ている分には情緒にあふれていて好きなのだけれど、外に出るとなると話が変わる。何がいやかって、濡れるのが。傘のへりからズボンに落ちてくる雨が、つま先に染み込んでくる雨が、傘…

ためらい

すっかり春! 友だちに返そうと思って二万円を持って家を出たけれど、寝てしまってるのか、なんか他に用事でもあるのか、それとももしかしてブロックされちゃったのかしら、とにかく連絡がつかず、しかしフットワークの重いことでお馴染み、この僕がせっかく…